脳神経外科

睡眠時無呼吸症候群

2021-01-25 脳神経外科

睡眠中に10秒以上の無呼吸や低呼吸がたびたび起こり、ぐっすり眠ることが出来ない病気です。
主な症状は、大きなイビキや起床時の頭痛、日中に強い眠気がさす、倦怠感、中途覚醒、夜間頻尿などです。

睡眠中に呼吸が止まるような事態が繰り返されると、体に取り込まれる酸素の量が少なくなり、体に負担がかかり、臓器に障害を与えます。日々の症状に加え、高血圧、狭心症、心筋梗塞、心不全、不整脈、糖尿病、脳卒中などを合併する可能性が高くなります。特に脳、心臓の梗塞発生率は通常の人の4倍までに達するとされています。

夜間に呼吸が停止する状態の人はアメリカでは人口の2~4%ですが、わが国ではもう少し少なく1~2%です。しかし本人にはあまり自覚症状がなく、家族の人が注意しないと見逃されるという落とし穴があります。
また、日中の眠気などのために仕事に支障をきたしたり、居眠りによる事故の発生率を高めたりするなど、社会生活に重大な悪影響を引き起こします。

「いびきがうるさい」、「眠っても寝た気がしない・疲れが取れない」、「昼間とても眠い」、「生あくびがよくでる」、「ふとした瞬間に寝入ってしまう」など思い当たる方は要注意です。もしかしたら、睡眠時無呼吸症候群という病気かもしれません。

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