頭部打撲
頭部外傷の診断で一番有用な検査はCTです
急性硬膜下血腫、硬膜外血種、脳挫傷、頭蓋骨骨折などの疾患は発症から時間との戦いです。
頭部CTは数分の検査で急性の変化をとらえることができることが特徴です。
以下 当院で診断した症例です。
小児頭部外傷
保育園や小中学校での頭部打撲の診察が主体です。
小児の放射線被ばくのリスクを考え、嘔吐や意識が悪いなどの症状を重視しガイドラインに基づきCT検査の適応を選んで診察しています
多くの場合、診察のみで経過観察となります
頭蓋骨骨折、急性硬膜外血種
局所的な強い外力により頭蓋骨骨折が生じます。多くは線状骨折ですが陥没骨折の場合、修復手術が必要になることがあります
骨折の診断は頭部CTが有用です。3D表示で骨折部位が明確になります
時に骨折部位に伴い硬膜を栄養する動脈損傷があると急性硬膜外血種となり、受傷後、しばらくして意識障害が進行するため
緊急手術になる場合があります。
脳挫傷
脳に大きな力が加わり、脳が崩れ、出血を起こすことがあります。脳が崩れることを脳挫傷とよび、力が加わった部分の全く反対側(例えば前頭部をぶつけた場合には後頭部)にも生じることもあります。
脳挫傷の症状、特徴
数時間経って目を覚まさない、運動麻痺などの症状が出ます。さらに脳が傷んだことで腫れを来し(脳腫脹)、脳ヘルニアを起こして死に至ることもあります。
慢性硬膜下血腫
脳を覆う硬膜と脳の表面との間に、ゆっくりと血液が溜まって血の塊(血腫)ができる病気です。多くの場合、頭を軽くぶつけたり、気づかないほどの小さな衝撃が原因で発症します。特にご高齢の方に多く発症する傾向があります。加齢とともに脳が少しずつ縮んでいくため、頭蓋骨と脳の間に隙間ができやすくなり、血管が切れやすくなるためです。頭をぶつけてから症状が出るまでに数週間から数か月かかることです。血腫が少しずつ大きくなるにつれて、脳を圧迫し、さまざまな症状を引き起こします。もし、頭を打った後、徐々に頭痛がひどくなったり、物忘れが多くなったり、体の片側に力が入らなくなったりするような症状が見られたら、慢性硬膜下血腫を疑い、早めに医療機関を受診することが大切です。
