てんかんの診断・治療
てんかんは、脳の神経細胞が一時的に過剰な興奮を起こすことにより、発作が繰り返される病気です。発作の内容や頻度は人によってさまざまで、小児から高齢者まで幅広い年齢層に見られます。
当院では、てんかんの可能性がある症状に対し、丁寧な診察と画像検査を行い、必要に応じて連携クリニックでの脳波検査をご紹介しています。
てんかんの発作とは?
てんかん発作は、突然起こる一時的な脳の異常な電気活動によって生じます。代表的な症状には以下のようなものがあります。
- 意識を失い、体が硬直して倒れる(全身性のけいれん発作)
- 体の一部がピクピクとけいれんする
- 一時的に反応がなくなり、ぼーっとする
- 無意識に同じ行動を繰り返す(自動症)
発作は数秒〜数分で自然に治まることが多いですが、5分以上続く場合や、何度も繰り返すような場合は救急対応が必要です。
てんかんの原因
てんかんの原因は人によって異なり、以下のようなケースがあります。
- 脳の外傷や手術後の瘢痕
- 脳梗塞や脳出血などの脳血管障害
- 脳腫瘍や先天性の脳の異常
- 原因が特定されない特発性てんかん(遺伝的要因など)
高齢者の場合、認知症や脳の萎縮が背景にあることもあります。
てんかんの診断と検査
てんかんの診断には、以下のような検査や評価が行われます。
- 問診と診察(発作の様子や頻度を詳しく伺います)
- 頭部CT・MRI(脳の異常構造を確認)
- 脳波検査(EEG):
てんかん波と呼ばれる脳の電気的異常を調べる検査です。
当院では、脳波検査が必要な場合は連携先の専門クリニックへ紹介し、スムーズな検査体制を整えています。
てんかんの治療
てんかんの治療は、基本的に内服薬による発作のコントロールが中心です。
- 抗てんかん薬:発作の種類や患者さんの状態に合わせて選択します。
- 定期的な服薬で、約7割の方が発作をコントロール可能とされています。
- 薬が効きにくい難治性てんかんの場合は、手術(外科治療)を検討することもあります。
薬の調整や副作用管理には、専門医の継続的なフォローが必要です。
発作がある方・ご家族へのアドバイス
- 突然の発作に備えて、発作時の対処法や、周囲の人への説明を準備しておくことが大切です。
- 運転免許などには一定期間の発作がないことが求められます。
- てんかんは社会生活を制限する病気ではありません。適切な治療と理解があれば、普通に生活できます。
当院でできること
脳外科西馬込クリニックでは、てんかんを含む脳神経疾患に対応し、CTによる検査・内服管理・必要に応じた専門医紹介などを行っています。
脳卒中や頭部外傷の後遺症によるてんかんにも対応しています。症状に不安を感じたら、早めの受診をおすすめします。
院長より
てんかんは決して珍しい病気ではなく、誰にでも起こりうる脳の病気です。
「発作が出たけれど、病院に行くほどではないと思って放置してしまった」という方もいらっしゃいますが、繰り返すことでリスクが高まるため、一度でも発作が起きたら、必ず医師の診断を受けてください。
当院では丁寧に時間をかけて診察し、患者さん一人ひとりに合わせた診療を心がけています。ご自身やご家族のことで気になる症状があれば、お気軽にご相談ください。
